一般事務職としての復職を目指す
Aさんは自動制御機器などの開発/据付/修理を行うメーカーの営業職でした。うつ病をきっかけに休職中ですが、心のメンテナンスを行いながら事務職に転身を図りたいという希望がありました。就カレワークスでは事務系スキルを習得していく目標を立てました。
就カレワークスでは公認心理師や各分野のインストラクターが、
やりたい職業、好きなこと、得意なこと、苦手なことなどを確認しながら、利用者さんと一緒に個別支援計画を立てていきます。 個別支援計画に基づき目標に向かってスキルを習得し、就職された方々のケーススタディをご紹介します。Aさんは営業を10年続けてきましたがうつ病を発症し休職。
出勤しようとすると気持ちが沈んで動けなくなるので職場復帰は難しいと悩んでいました。 症状について家族の理解も得られず不安とストレスを抱える日々を過ごしていました。目標を決める
Aさんは自動制御機器などの開発/据付/修理を行うメーカーの営業職でした。うつ病をきっかけに休職中ですが、心のメンテナンスを行いながら事務職に転身を図りたいという希望がありました。就カレワークスでは事務系スキルを習得していく目標を立てました。
トレーニング
<4ヶ月>
自分が抱えきれないような仕事を頼まれても、断ることが苦手なAさん。問題があると「自分のせいだ」と思ってしまう傾向がありました。認知行動療法やグループワークにより、断ることへの罪悪感や恥ずかしさを感じにくくなり、断ることができるようになりました。
ワードの基本操作についてはすでにできていたので、操作スピードを上げるための機能やコツを中心に学びました。与えられた資料作成の課題もすんなりクリアできました。
表組み、文字流し、など基本操作から時間をかけて学びました。数式の使い方も覚えて、ゼロから請求書や商品管理台帳などを作る課題にもチャレンジしました。資格対策の学習もなんとかこなすことができました。
資格の取得
復職のための準備
<1ヶ月>
急に締め切りの近い仕事を依頼されたときを想定し、「断る」「他の人に頼む」ことをロールプレイングを通じて、トレーニングしました。
また、就労支援員と一緒に会社へ訪問し、事務職にしてもらえるよう相談に出向くこともありました。
復職・就労スタート
就労支援員が定期的にAさんに連絡し、Aさんや奥様からヒアリングしています。職場復帰から半年経過しましたが、休むことなく会社に出勤し、残業で帰宅が遅くなることがあってもよく眠れ、翌朝きちんと出勤できているようです。