PowerPointの資格取得を目指す
Cさんはワードやエクセルの学習にはモチベーションを感じられませんでした。絵を描くことが好きなので、PowerPointの資格取得を目指した学習を進めながら、Cさんに合った仕事や就職先を見つけていくことにしました。
就カレワークスでは公認心理師や各分野のインストラクターが、
やりたい職業、好きなこと、得意なこと、苦手なことなどを確認しながら、利用者さんと一緒に個別支援計画を立てていきます。 個別支援計画に基づき目標に向かってスキルを習得し、就職された方々のケーススタディをご紹介します。思い込みが激しく言いたいことが伝えられないとイライラしてしまうCさん。
細かい作業や数学が苦手で作業スピードもやや遅め。 高校卒業後は進学するも途中で断念し、進路を模索していました。目標を決める
Cさんはワードやエクセルの学習にはモチベーションを感じられませんでした。絵を描くことが好きなので、PowerPointの資格取得を目指した学習を進めながら、Cさんに合った仕事や就職先を見つけていくことにしました。
トレーニング
<8ヶ月>
ソーシャルスキルトレーニング(SST)を定期的に行い、挨拶や人との会話などコミュニケーションスキル全般を身につけました。「他人から嫌われている」というようなネガティブな考えは、認知行動療法で改善していきました。
Cさんのペースに合わせてじっくり練習しました。苦戦することもありましたが、繰り返し学習により着実に覚えることができました。絵葉書やアルバムを作るときはいつも笑顔。いつの頃からか、スタッフたちとの世間話で楽しく盛り上がるようになりました。
ビジネスシーンで良く使う言葉や、同僚や上司に話しかけるときのフレーズをたくさん覚えることができました。電話の受け方、かけ方、ビジネスメールの作り方、SNSやビデオ会話の操作方法もマスターしました。
資格の取得
仕事体験
<3ヶ月>
就カレワークスの取引先である保険会社からのオーダーで、営業資料やチラシ制作の作成にチャレンジしました。時間がかかり苦戦しましたが、2ヶ月経った頃から集中力が増してきて、作業スピードが2倍に上がりました。企業の方も納得いく仕上がりで、何より自分が嬉しく充実感を得られました。
就職活動
<1ヶ月>
就労支援員が、PowerPointスキルを活かせる求人を探しました。2社が採用を前向きに検討してくださり、面接を行いました。それぞれ2回ずつ訪問し、会社見学をじっくり行いました。Cさんは就カレワークスで培ったスキルと成果物をアピールし、見事1社から内定を得ました。
内定・就労スタート
就労支援員が定期的に企業を訪れ、Cさんの様子について人事担当者からヒアリングしています。また、Cさんの方からも就カレワークスに来て、インストラクターへ近況報告をしてくれています。辛いこともあるようですが、就カレワークスに来ることで気晴らしができている様子です。