- 発達障害
- 20代女性
自閉症スペクトラム障害を抱えているCさん。PowerPointの資格取得を目指して通所していたある1日をご紹介します。
1日の過ごし方は一人一人の症状や目標によってさまざまです。
また、症状や目標は通所している期間中に変わることもよくあります。その時々の利用者さんの状況に合わせて、 就カレワークスのスタッフたちが柔軟な対応で安定した通所をサポートしています。自閉症スペクトラム障害を抱えているCさん。PowerPointの資格取得を目指して通所していたある1日をご紹介します。
Cさんは寝つきはいいようで、朝決まった時間に起きることも何ら問題がありません。
出発時間まではメダカの世話をしたり、ゆっくりテレビを見ているようです。
その日に行うことを確認し、簡単なゲームをしたり、雑談をしたりしています(この日は、脳トレーニングを行いました)
先週からの課題である営業資料の作成の続き。Cさんはタイピングスピードが遅く、文字の打ち間違いも多いのですが、装飾を入れ方やレイアウトにはセンスがあります。苦手な文字打ちさえ克服さえできれば、PowerPointをマスターできそうです。
Cさんは「お昼ごはんを買ってきます」と言って外出し、天気の良いときは近くの公園でご飯を食べたり散歩をしています。
Cさんは社会人未経験に加えて自閉症スペクトラム障害の影響から、コミュニケーションスキルが十分ではありません。生活支援員(認定心理師)の指導によるSSTを定期的に行うことで、まずは挨拶や人との会話など、基本的なスキルを養うトレーニングから実施しています。
自閉症スペクトラム障害の特性に配慮した指導を行いました。曖昧な表現は避けて「○○○を行ってください」という指示を心がける一方で、Cさんの自由に任せた方が彼女の才能を引き出せる面も見られたので、その点は試行錯誤していました。
1つの課題が完成する度に大きな達成感を得られている様子で、その達成感をモチベーションとして着実に成長できたのではないかと思います。