- 精神障害
- 40代男性
うつ病をきっかけに休職中ですが、心のメンテナンスを行いながら事務職に転身を図りたいということで入所されたAさん。事務系スキルの習得を目指して通所していたある1日をご紹介します。
1日の過ごし方は一人一人の症状や目標によってさまざまです。
また、症状や目標は通所している期間中に変わることもよくあります。その時々の利用者さんの状況に合わせて、 就カレワークスのスタッフたちが柔軟な対応で安定した通所をサポートしています。うつ病をきっかけに休職中ですが、心のメンテナンスを行いながら事務職に転身を図りたいということで入所されたAさん。事務系スキルの習得を目指して通所していたある1日をご紹介します。
就寝前の服薬の影響により、決まった時間に起床するのはまだ辛そうですが、最近はほとんど寝坊しなくなりました。
就カレワークスに休まず通所できるようになるまでは3週間ほどかかりましたが、今では就カレワークスを気に入ってくれた様子で1日も休まず通所できています。
その日に行うことを確認し、簡単なゲームをしたり、雑談をしたりしています。
この日は、生活支援員(公認心理師)による認知行動療法のトレーニングを実施しました。Aさんのストレスの原因は何か?を発見し、気づきを促すことを目的としており、週1~2回実施しています。
Aさんの場合は、就カレワークスの近所にある飲食店でランチすることが多いのですが、この日はAさんの方から家族のことで相談事があったので、生活支援員と一緒に事務所内でお弁当を食べながら話しました。
簡単なストレッチで体をほぐしたり、雑談をして気持ちを切り替えました。
Aさんは、数式や関数に抵抗がなくスムースに学習できていますが、わからないことがあっても質問せずそのまま進めてしまう傾向があります。そのため、インストラクターの方から小まめに声をかけるようにしています。
インストラクターと1日の振り返り。サーティファイの試験日(Excel表計算処理技能認定試験 3級)までの学習計画について、再確認を行いました。
Aさんは「休職期間に事務系スキルを習得する」という意志がしっかりしていらっしゃったので、順調にトレーニングをこなすことができました。しかし、決められた時間や期間内にやらなければならない課題があるとプレッシャーになりストレスを抱えてしまうので、Aさんが無理なくこなせる範囲を見極めるのに少し苦労した面もあります。
予定通り6ヶ月で復職できましたが、職場の方々にAさんの症状や特性をご理解いただく必要がありました。就労支援員によるサポートでその点はクリアでき、復職して5ヶ月経過した今では順調に就労生活を送れているようです。